弁護士の感覚

 弁護士になって丸12年が経過しようとしています。
 依頼者の立場で物事を言い続けて、もう12年が経過したということ。

 弁護士に成り立ての頃、先輩弁護士から
「弁護士は難しい。依頼者の立場にたたんと分からんし、他方、客観的に物事をみとかんと、依頼者と同じになってしまって弁護士がつく意味がない」
といわれたことがあります。
 当時は、なるほど~しかし、そりゃ難しい。。。いったいどこに立てばいいんだろう、今立ってる場所は適正か、、などと常に自問自答していました。
 しかし、事件を通じて、その感覚は自然に培われたような気がします。
 それは、たくさんの事件、ご依頼いただいた方々に出会い、代理人として活動、あるいはアドバイスさせていただいて、あらゆる年齢、社会的立場、性差等々から導かれる物事のとらえ方、善悪の感覚、倫理観を体感させていただいたからに他なりません。
 
 一見はちゃめちゃに思える経緯や、主張も、それぞれが置かれた環境の中で一生懸命考え、もがいた過程であることがわかるから、驚くほど、すとんと受け止められることも多いような。

 トラブルのまっただ中にいる時ほど、苦しいことはありません。でも、ちょっと視点を変えるだけで、ずいぶん風通しがよくなるように思います。一息ついて、視点を変えることができるよう、手をささえることができれば。

 私が「弁護士の感覚」として大事にしていることは、ご相談いただいた方の気持ちに鋭敏であること、につきます。事案を整理していくうちに、視点を変え、一歩踏み出せる兆しが生まれたら、その瞬間を見逃さないように。焦らないように。
 そこが、スタート地点かもしれませんから!!

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